リクガメの飼い方
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リクガメの手足の仕組みと雌雄の違い

恐竜時代からほとんど変化していないリクガメの体。その仕組みと雌雄の違いを知ろう

リクガメの手足

リクガメの手足は固いうろこに覆われています。そのうろこがあるおかげで甲羅から足を出してても安全だし、水分の蒸発も防げます。穴を掘ったり物を動かすなどかなり力持ちのリクガメですが、けっこう柔軟性もあるんですよ。食事中とか温浴中とか、リラックスしている時には手足がだらーんと変な方向に曲がってたり、卍の形になってたりします。

指は、外から見ただけではあるのかないのか分からないくらいですが爪は立派。まるで手足に直接生えているように頑丈な爪が発達しています。たいていの場合、爪の数は、前足は5本、後ろ足は4本。飼育されているリクガメは野生のリクガメに比べて運動量が少ないので、爪が伸び過ぎることがあります。伸び過ぎた爪はケガのもと。ペット用の爪切りなどで早めに切ってあげて下さい。

リクガメの個性

リクガメは、重い甲羅のせいで跳んだり跳ねたりはできませんが、段差のあるところによじのぼるのが好きなコもいます。リクガメは活発で好奇心旺盛。段差のある遊具を作ってあげると喜んで遊ぶかもしれません。

飼い主が低い位置で作業をしていると、普段は知らん顔しているリクガメが興味を持って足元に近づいて来ることもありますよ。犬や猫みたいになつくことはなくても、1匹1匹の個性を理解していくこともリクガメを飼う大きな楽しみの1つです。

リクガメのオスとメス

リクガメの性別は尾で見分けることができます。仔ガメの時はほとんど分かりませんが成体に近づくにつれ、メスの尾は細く短くなります。いっぽう、オスの尾は成長とともに太く長くなります。

さらに、オス・メスともに尾の根元のほうに「総排泄孔」がありますが、メスの総排泄孔のほうがオスよりも尾の付け根に近く、オスの総排泄孔は縦長に割れた形をしています。

また、メスは排泄する時、尾がヒクヒク横に動きますが、オスはしまい込んでいた尾を甲羅から出して排泄します。そして、オスは交尾の時メスに乗りやすいように腹がへこんでいますがメスはへこんでいません。

雌雄判別は3歳から

仔ガメの時のオス・メスの区別は専門家でも難しいと言われています。3年ほどたってオスの総排泄孔からペニスが出てようやくオスだと分かる、なんてことも。だからもし仔ガメのリクガメを飼うのなら、オスメスどっちだか分からない…というつもりで飼い始めましょう。