リクガメの飼い方
トップページ > リクガメを飼う前に > リクガメを飼うための心構え

リクガメを飼うための心構え

リクガメはとてもデリケートな生き物。飼う前にしっかりした心構えを持ちましょう。

手間をかけて世話できる?

リクガメは手間がかからないと思っている人がいますが、これは大きな間違い。ある意味では、犬や猫以上に手がかかると思ったおいたほうがいいですね。

まず、朝リクガメが起きたら紫外線ライトをつけ、周りを温めるなどの体温調節をしてやり、それからケージを掃除して、健康チェックをして、温浴させて、日光浴させて、食事をやって排泄の処理。仔ガメの時はまだ楽でも、大きくなるにつれて餌も排泄量も増え、手間もいっそうかかるようになりますし。だから、1人暮らしで朝早くから夜遅くまで仕事、なんて人はリクガメを飼うのはやめといたほうがいいかも。

最後まで飼い続けられる?

リクガメの飼育には、正直けっこうお金がかかります。環境設備にかかる費用はもちろん、ライト、暖房などの電気代、エサ代、医療費…それらを数十年払い続けるわけです。

仔ガメの時は手のひらサイズでも、成体になればかなり大きくなります。リクガメの中では小型のリクガメでも20センチほどに成長します。そうなると十分なスペースの確保も必要になってきます。初めは小さな水槽でよくても、すぐ大きい水槽に変えなくちゃならない。医療費もかかりますよ。もちろん健康保険なんてないからすべて飼い主の実費負担。一度の通院で何千円、何万円とかかるなんてザラ。

そしてリクガメは長生きです。一般的な寿命は20~30年ですが、それ以上生きることもあります。この先、進学、就職、引っ越しと自分の環境が変わってもずっと飼い続けることができるだろうか?もし自分が病気などでどうしても飼えなくなったとしたら、預かってくれる信頼できる人はいるだろうか?そこまで考えておく必要があるんです。

出来るだけそばにいられる?

リクガメは2,3日は食べなくても大丈夫ですが、ケージはかなり汚れます…トイレのしつけなんてできませんから。特に仔ガメや老カメ、病気の時などは抵抗力が弱いので1日留守にしただけで取り返しのつかないことに、なんてこともあります。どうしても出かける場合は、リクガメが寝る夕方に出かけ、翌日は出来るだけ早く帰宅するなどの工夫が必要です。

カメが大きくなっても、特に温度管理の難しい寒い時期や暑い時期は、できるだけ留守にしないほうがいいですね。やむを得ない場合は、動物病院、カメ専門のペットホテルなどに預けるのが一番。預けられない時は、信頼できる友人やペットシッターを頼んで世話の仕方や注意点をメモにして伝えておきます。特に、リクガメはひっくり返ると自分では起きられないので命取りになるといった命に関わる情報は、自分だけでなく周囲にもしっかり分かっておいてもらうことが必要です。