サイズは甲羅の長さが目安
ケージの大きさは、甲羅の長さが目安にして決めます。最低でも幅は甲長の5倍、仔ガメでも60センチ以上のものを用意します。リクガメは特に活発なので甲長20センチほどなら最低でもケージは90センチ以上は欲しいですね。もちろん成長に合わせて広いケージに変えていきます。
ケズメリクガメ、ヒョウモンリクガメなどの大型のリクガメを飼う場合は、いずれケージでは飼えなくなりますからそのためのスペースの確保も考えておきます。
リクガメは縦方向には移動できず、ケージを登って逃げ出すことはないので高さはそれほど必要ありません。かえって深すぎると蒸れたりするので、どうしても高いケージを使う時は、換気用の穴を開けておきます。
おすすめは爬虫類専用ケージ
ガラス水槽、アクリルケージ、プラケースなどがあります。アクリルやプラスチックはガラス製に比べると軽量で扱いやすく、手入れが楽かもしれませんね。プラスチック製の衣装ケースなどでも代用できますが、長期の使用を考えると初心者には特に爬虫類専用ケージがおすすめです。
リクガメは湿気の多いところが苦手なので上に金網のふたのついた通気性の良い爬虫類専用ケージは理想的です。前面にスライドガラスがついていて、そこからリクガメを出し入れできるのもポイント。ケージの上にはたいていライト類などがあるので、エサやリクガメの出し入れをするのに前面のスライドガラスは便利なんです。
ただし、爬虫類専用ケージ=リクガメ用、ではありません。お店でよく確認してください。リクガメの成長にしたがってケージを買い替える、ということを考えると初めから頑張ってすごく高価なケージを買う必要はないかも。
ケージを置く場所は?
家の造りにもよりますが、窓際がいいとは限りません。確かに日光浴は必要ですが、ガラス越しの光は紫外線がカットされているのであまり甲羅の栄養にはならないんです。かえって窓際は、冬は冷たい隙間風が入り、夏は直射日光が入るので温度管理が難しいですし。しょっちゅう物音がすることを考えると玄関先に置くのもあまり良くないです。
また、風通しの悪い場所に置くとケージ内が蒸れるので、風の通る場所にしましょう。安定を考えると床に置くのが一番いいのですが、周りから物が落ちてきたり倒れてきたりすることがないような場所を選んで下さい。