リクガメの飼い方
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適度に乾燥した環境を準備しよう

湿気が苦手なリクガメは通気性のあるケージ、湿気を吸収しやすい床材を選ぼう。

乾燥を好むリクガメ

湿度40~50%と乾燥した地域に生息しているリクガメをここでは「乾燥を好むリクガメ」としています。乾燥していれば乾燥しているほど良い訳ではなく、最適の湿度が日本の気候と比べると乾燥気味なので乾燥に傾ける環境づくりがポイントとなってきます。ただし、日本でも冬場の乾燥は厳しいため加湿を行える準備も怠らないようにしましょう。

湿気は苦手だけど乾燥にも注意

アフリカや南米など乾燥したところに棲む種類は湿度は40~60%を好みます。ホットスポットは40℃くらいの高めの温度に保ちます。この種類のリクガメは過度の湿気が苦手なので、金網のような通気性のあるフタなどの広めのケージを選び、風通しを良くして下さい。夏場や梅雨など湿度の高い時期は、ファンなども活用して湿度を下げるようにしましょう。

とはいえその乾燥も「適度」に、乾燥のし過ぎはNGです。特に日本の冬は部屋が乾燥し過ぎることがあるので、ゲージ内だけというよりも部屋全体を加湿器などで加湿するなど最低限の湿度を保てるよう心掛けてください。

夏場も日光浴や運動をさせる時は水入れを置いて水分補給を忘れずに。ケージ外で飼う大型のリクガメは、温浴や水分の多い野菜などで水分補給をして、皮膚の乾燥のし過ぎや脱水を防いで下さい。

床材で湿気を吸収

乾燥を好むリクガメの床材を湿度環境だけで選ぶとするなら湿気を吸収しやすい床材がよいでしょう。これには赤玉土などが適しています、ただ赤玉土は粉っぽく舞い上がりやすいのが欠点で、場合によってはアレルギーなどを誘発する場合もあり、カメも汚れやすいです。湿度管理の側面からは優れた床材ですが、デメリットも多い床材なので他のものと混ぜて使用するといいかもしれません。

ただ赤玉土は汚れやすいのでこまめな掃除が必要です。リクガメの成長と共に尿量も増えるのでこまめに掃除し月に一度は全部取り換えましょう。特に湿度が上がる夏場は床材が湿ったままになっていないか注意して下さい。除湿効果の優れている床材が濡れたままでは意味がありません。

現在は赤玉土のデメリットを解消する床材として、珪藻土の活用が流行っています。ただ、珪藻土だけだと湿度の管理が難しいので、旧来活用されてきた赤玉土も活用しながら、リクガメの好む湿度やケージの湿度、珪藻土の吸水能力などを調整しながら最適な環境になるよう心掛けてあげましょう。

部屋自体の湿度にも

夏場など湿度が高い時は、水入れをケージから出しファンを回します。水入れを出している間は、温浴をさせたり水分が多めの野菜を与えるなどして水分補給に気をつけて。扇風機などで部屋自体の風通しを良くし湿度を下げるのもひとつの手です。