リクガメの飼い方
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「口」周りで発症する病気

口内炎、不正咬合、ヘルペスウィルス感染症…食べられなくなる病気は重篤化すると危険!

リクガメの口内炎

口の中が白いまだらになったり、唾液が糸を引いていたり、チーズ状の膿が出たりすると、口内炎の可能性があります。ストレスや栄養不足などが引き金になり、細菌やウイルス感染で起こることが多いようです。

その他、胃腸炎や、口の中に入ったもので傷がついて発症する場合も。人間と違い、リクガメの口内炎は命に関わってくる恐れがあります。口内炎は他のリクガメにも感染するので、複数飼いしている場合は必ず隔離します。口の中が病気になるとエサが食べられなくなるので、ますます栄養状態が悪くなり脱水も招くことに。

そうなると、病気の回復が遅れるだけでなく他の病気も引き起こしやすいので、とにかく早めの治療を行って下さい。そして、温度や湿度の設定、エサのビタミン、ミネラルの不足など、細かい生活環境を、もう一度見直してみましょう。

リクガメの不正咬合

クチバシが伸びたり変形して、噛みあわせが合わなくなっている状態です。原因としては、柔らかいものばかり食べていること、ビタミン不足などが考えられます。噛みあわせが悪いと、エサを食べにくくなり健康状態に影響を与えることになるので、カットします。でもクチバシや爪には血管が通っているので、慣れるまでは動物病院にお願いしてもいいですね。

もっと深刻な不正咬合は、代謝性骨疾患やクチバシの外傷、アゴ骨の変形などによるものです。初期はクチバシがカチカチ鳴る程度ですが、この時に病院で整形してもらわないと受け口になるほど重症化し、不完全脱臼を起こします。下あごや上あごの骨が変形してしまうと元に戻すのは難しくなるので、そうなる前に診察を受け治療しましょう。

ヘルペスウィルス感染症

鼻水、口腔内の充血、呼吸が苦しそうなどの症状が見られたらヘルペスウィルス感染症の疑いがあります。進行が早く、死亡率の高い病気なので、すぐに病院で診察を受けましょう。

感染症なので、他のリクガメにうつる可能性があります。隔離するなど、注意を万全にして下さい。またリクガメの種類によって発症率や症状は異なります。ウィルスを持っていても発症するまではエサをよく食べて健康そうに見える場合がありますから、健康診断でウィルス検査を受けておいたほうがいいでしょう。