リクガメの飼い方
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消化器官に関する病気

便秘、下痢…便の異常で思いがけない病気が見つかることも。毎日チェックしよう。

リクガメの便秘

1週間以上、排泄がない場合は便秘であるといえます。便秘になると、食欲が低下し、嘔吐することがあります。幼体や成長期は、比較的便秘になりにくく毎日の温浴で排泄したりするのですが、成体になると(特に大型のリクガメは)、腸が長くなるせいか元気で食欲もあるのに便秘になりがち。また、冬季は活動量も減るので、運動不足から便秘になりやすい時期です。

原因としては、食物繊維の不足、運動不足が考えられます。軽い便秘なら十分な温浴をさせると排泄があり治ることも。エサも食物繊維の多いものを取り入れ、水分不足に気を配りましょう

いろいろやっても1ヵ月も排泄がない状態が続くなら別の原因かもしれません。脊椎疾患や腸閉塞、尿路結石、何かを誤飲してそれが消化器官に詰まって便秘することもあるので病院へ連れて行きましょう。もちろん、嘔吐など別の明らかな異変がある場合は、すぐ病院へ。

リクガメの下痢

水っぽい便や未消化のものが混ざった便が出ます。症状が進むと、血や粘膜が混じることもあります。原因としては、エサが傷んでいた、有害な物を食べた、細菌やウイルス、寄生虫などに感染した、ストレス、などが考えられます。夕方以降にエサを与えたとか、冬場だったら設定温度が低過ぎた、といった場合でも下痢することもあります。

人間も同じですが、下痢が続くと脱水状態になりますので十分水分を取らせて下さい。下痢が続き病院を受診する時は、新しい排泄物を持って行って原因を調べてもらいましょう。

リクガメの寄生虫感染

もともとリクガメの消化器館内には、鞭毛虫類や繊毛虫類などの原虫が共存しています。健康な時にはまったく問題ないのですが、環境が変化したり悪化したりしてストレスを感じると免疫力が低下し、その結果異常に原虫が増えることがあります。そうなると、下痢や軟便、粘性の便や血の混じった便を排泄するようになります。食欲不振、体重減少が起こることも。

幼体に寄生虫が増えるとなかなか体重が増えず、衰弱していきます。最初に健康診断を受ける時、便を持参して寄生虫の有無を調べてもらいましょう。もし寄生虫が見つかったら医師の指示に従い根気よく完治するまで駆除します。その後も定期的に寄生虫の検査をしておくことをおすすめします。

リクガメのげっぷが止まらない?

炭水化物が消化器官の中で異常発酵してしまい、胃や腸などにガスが溜まる病気です。本来与えてはいけない炭水化物の過剰摂取、あるいは低温などで起こります。

足の付け根が張り出してきたり、げっぷをするようならこの病気が考えられます。炭水化物などは決して与えないようにしましょう。動物病院に行き対処してもらいます。

リクガメのお尻から腸?

排泄孔から腸が出てしまい、赤く腫れたり黒く腫れて丸くなっている状態です。激しい下痢をしていたり、便秘時のいきみ、寄生虫の感染、尿結石などが原因として考えられます。

この状態が長く続くと感染症などを引き起こします。飛び出した直後なら優しく押し戻してみます。戻らないようなら清潔な湿らせたガーゼなどを当てて、すぐ病院で診てもらいましょう。重症化すると手術しなければならなくなります。そうなる前に治療しましょう。