リクガメの飼い方
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誤飲や脱水などの飼育トラブル

誤飲、脱水、熱中症…飼い主のうっかりミスが命取りになってしまうことも。

爪の伸び過ぎ

野生のリクガメは歩き回ることで自然に爪が削れていきますが、飼育下では柔らかいところを歩くことが多く爪が伸び過ぎてしまいます。そのままにしておくと巻き爪になって足に食い込んでしまうこともあるので、適度にカットしてやる必要があります。でもリクガメの爪には血管があるのでカットには注意が必要です。自信がなければ動物病院でやってもらいましょう。

中には動物病院が怖くて甲羅に引っ込んだまま出て来ないコもいるので、飼い主さんは伸び過ぎないうちにこまめに切って慣れさせましょう。成長と共に爪は太く固くなります。犬用などしっかりしたペット用爪切りを用意して下さい。

リクガメが誤飲したら

リクガメはお腹が空き過ぎると、床材、石、輪ゴムなど口に入る様々なものを食べてしまいます。食べた物が小さければほとんど自然に排泄されますが、排泄されず消化器官の中に残ると食欲がなくなり、下痢、便秘、嘔吐などを起こします。

自力で排泄できない時は開腹手術が必要になることも。また有害な物を食べてしまうと中毒症状が出たり呼吸困難になったり重篤な症状を引き起こすことがあります。リクガメの周りには口に入ったら危険なものを一切置かないようにしましょう。

リクガメの脱水状態

リクガメも、高温で乾燥状態のままにされると脱水症状を起こします。乾燥により皮膚がひび割れたり、体のバランス機能がくずれ内臓の機能障害が出ます。例えば、体内の水分がどんどん失われると腎臓に障害が出ますが、いったん腎臓を悪くすると治療はかなり困難です

多湿気味に育てるリクガメはもちろんですが、乾燥気味に育てるリクガメでも常に水分補給に気をつけ、乾燥し過ぎないようにしましょう。特に乾燥しやすい冬期は注意しなければなりません。定期的な温浴や水分を多く含む野菜をエサに取り入れて下さい。

リクガメの熱中症

人間と違い、リクガメは汗をかいて体温を下げることができません。ですから真夏の炎天下に直射日光にさらされ続けると熱中症になってしまいます。口を開けて苦しそうな呼吸をしていたり、鼻や口から泡を吹いたりします。下痢や嘔吐がみられることもあります。発見が遅れると死に至るような重篤な状態になることも。もし日光浴中にカメの体が熱くぐったりしているのを見つけたらすぐ流水で体を冷やし、速やかに病院で診てもらって下さい。

真夏の日光浴はくれぐれも気をつけましょう。直射日光は必要ですが、必ず風通しのよい日陰を用意してあげること、そして時間帯も午前中の比較的涼しい時間にしたほうがいいかもしれません。