リクガメは何を見ている?
リクガメを飼っていると、カメが色に反応することに気がつくと思います。好物の赤いトマトや緑の葉野菜を見せるといそいそと寄ってきたり、口をパクパクさせて催促したりしてきます。黒い影に反応して甲羅の中に身を隠すこともあるし…自然の中でエサを探したり身を守るために、ちゃんと色は分かってるみたいです。
人間は青・緑・赤の3色を組み合わせて色を識別しますが、実はリクガメに見えているのは4色(青・緑・赤・紫外線)だそう。私たちが見ている世界に、リクガメはさらに紫外線のフィルターをかけて見てるわけです。リクガメの目に世界はいったいどんなふうに映っているのか…私たちに見えていないものが見えているのはたしかです。
リクガメの口と味覚
リクガメに歯はありません。クチバシにあるカミソリのような鋭いぎざぎざで、食べ物を引きちぎり舌を使って飲みこみます。これが噛まれるとけっこう痛い。気をつけて下さい。
食べ物に好き嫌いがあるので味覚はあるようですね。リクガメの中でも、甘いイチゴやトマトが好きだったり苦味のある野菜を嫌ったりと、好みがあるんですよ。でも好きなものばかり与えるのはダメ。柔らかいものばかり食べているとクチバシが伸びて食事がしにくくなり、ヤスリ等で削らなくちゃならなくなります。やっぱり人間もカメも食事にはバランスが大切ってことですね。
小さくても高性能な鼻
クチバシの上に小さな穴が2つあるのがリクガメの鼻です。鼻の穴は上あごとつながっているので、そこから水を飲むこともできます。
耳に比べるとリクガメの嗅覚はかなり優れてます。食べ物や水を嗅ぎ分けたり、他の動物や人間を匂いで識別することも出来るみたい。匂いをたどって巣に帰ったり、匂いで好きな場所を覚えていたり。リクガメの生活は嗅覚頼りってことですね。