リクガメの飼い方
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卵や生殖器に関する病気

卵詰まり、ペニス脱、卵管脱…余計なストレスを与えず、エサに気をつけて予防しよう。

リクガメの卵詰まり

リクガメのメスは、早ければ3年ほどで産卵します。メス単独でも無性卵を産みます。もし産卵前に生活環境が変わったり、飼い主が構い過ぎてカメが落ち着いて産卵できない場合、またはカルシウム不足や栄養不良で卵が変形したり大き過ぎたりすると、卵詰まりを起こします。卵が大量に詰まると元気がなくなり、最悪の場合は開腹手術が必要になります。

リクガメのメスが卵を産む場所を探しまわったり、両足をもぞもぞ動かしたりしていたら産卵床を用意してあげましょう。十分な大きさの産卵床と適度な量の土を用意して、フィルムヒーターなどであらかじめ温めておきます。産卵床の土の深さや温度が十分でなかったりして気に入らないと、リクガメはなかなか落ち着いて産卵にのぞめません。

初めての時は卵を持っているかどうか分かりにくく、リクガメもうまく産卵出来ない時があるので、動物病院でレントゲンで確認してもらい産卵に向けて獣医師と相談するといいですね。

リクガメのペニス脱

総排泄孔にペニスを戻せなくなった状態です。リクガメのオスは時々ペニスを総排泄孔から出しますが、普通はゆっくり出してゆっくり引っ込めます。ところが他のカメに噛まれたりして急に引っ込めようとすると、括約筋やペニスの後引筋肉をいためてしまい、総排泄孔に戻せなくなります。いつまでも戻せないようならペニス脱の可能性があります。

乾燥しないように清潔なガーゼに包み、病院で診察を受けましょう。ペニスが戻らない場合は、切除することになるかもしれませんが排泄には問題ありません。

初めてリクガメのペニスを見た人はその大きさにびっくりして脱腸かと思ったりしますが、ペニスが出ている時は、騒いでリクガメを驚かせたり触ったりせず、他の動物も近づけないようにしてあげましょう。

リクガメの卵管脱

産卵ができずに卵詰まりを起こしたり、異常な卵が卵管に詰まったりして、卵管が飛び出してしまう状態です。

病院で甲羅を切って卵管と卵巣を摘出し甲羅を整復する手術をします。卵の成分となるカルシウムが不足しないように気をつけましょう。また万全の産卵床を用意して卵詰まりを防ぎ、落ち着いて産卵させましょう。