ビタミン欠乏症
キャベツ、レタス、キュウリ、果物…といったものばかり与えているとビタミンA欠乏症になります。ビタミンAは皮膚や粘膜に作用するので、不足するとリクガメの目が腫れて開かなくなったりします。重症化することもあります。
まずエサを見直し改善しましょう。メインになる野菜はビタミンが豊富な物を選び、レタスや果物はおやつや水分補給程度に考えて下さい。嗜好性の高いものばかり与えて偏食させないようにしましょう。ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収に影響して甲羅の状態が悪くなります。天然の紫外線(直射日光)を浴びることが一番ですが、できない時は紫外線ライトをしっかり浴びせて下さい。
ただビタミンの過剰摂取も良くありません。ビタミン剤の量に気をつけ、間違ってもリクガメにドッグフードやキャットフードなど他の肉食動物のエサは与えないようにしましょう。
代謝性骨疾患
カルシウム不足だったり、カルシウムに比べてリンの割合が多過ぎるエサを食べ続けてしまったり、紫外線不足などから引き起こされる病気です。甲羅や骨が軟らかくなり、症状が進むと足の骨が軟らかくなるせいで甲羅を引きずって歩くようになります。甲羅の重みで足の骨が変形したり骨折することもあります。
カルシウムを多く含むバランスの良い食事をさせましょう。といってもやはり過剰摂取にならないように。エサにまぶす程度でいいかもしれません。夏季はできるだけ日光浴させて下さい。
リクガメと栄養不良
成長期のリクガメはエサが足りないと、なかなか体重を増やすことができません。1日2~3回に分けてしっかり食べさせましょう。少し残すくらいの量でちょうどいいかもしれません。食欲も食べる気力もなく痩せているなら元気のない原因を必ず突き止めて下さい。成体になると2~3日食べなくても大丈夫ですが「大丈夫」とは「それでいい」という意味ではありません。できる限り毎日きちんとエサをやりましょう。
リクガメも我が家に来た時から大事な家族の一員です。人間と同じように、新鮮でバランスの良い食事をきちんと食べさせましょう。