リクガメの飼い方
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病気をいちはやく見つけよう

早期発見がカギ。喋れないリクガメの代わりに、気づいてあげたい不調のサイン。

排泄物は健康診断のチャンス

リクガメは喋れませんから、体調が悪くても自分では訴えることができません。特にリクガメのような野生動物はどこか悪いところがあっても分かりにくい動物かもそれません。でしからリクガメの飼い主は早め早めに体調の変化を察して対処してやらねばなりません。

体調管理の一番の目安になるのが排泄物です。下痢をしていないか、便の中に異物が混じってないか、固さ、回数、臭い…フンや尿の状態で体調をチェックするわけです。尿の中に白っぽいどろっとしたものが出てくることがありますが、これは固くなっていなければ尿酸なので心配ありません。

普段から自分の飼っているリクガメのフンや尿の状態をよく把握しておきましょう。そうしておけば少しでも異変があればすぐ気づけるはずです。

食欲は健康のバロメーター

リクガメは1年中同じ食欲、というわけではありません。暖かくて活動的な時期なら食欲もアップするでしょうし、逆に気温が下がってきて活動量も減ってくると食欲も落ちるもの。それでも、まったく食べないということはまずありません。

もし、まったく、あるいはほとんど食べない状態が2~3日続くようならどこかおかしいはず。特に大好物を口元に持って行っても見向きもしないようなら重症の疑いありです。即病院へ。

リクガメの動きを見よう

足を引きずっていたり、引っ込めたままになっていたり、甲羅に引っ込んだまま数日動かないようなら病院で診てもらいましょう。口を開けて苦しそうにしていたり、泡を吹いていたりしたらすぐ病院へ

異状に気づくために

成長期のリクガメなら、1週間に1度は計測してみるといいですね。甲長はノギスのようなもので測ります。体重は、幼体の時は調理用の量りなどを使います。細かい数字まで正確に量れるので。リクガメが健康なら、確実に体重が増え甲長も長くなっていくはず。

体重が増えない、逆に減ったりしている場合はどこか悪いと考えられます。幼体であれば寄生虫が体内にいて体重が増えないという可能性もあります。体重のほかに定期的に全身を見ることで異変に速く気づけます。

甲羅にひび、はがれ、出血はないか、軟らかくなっていないか、足や尾の皮膚にはがれ、傷、出血などがないか、いつも気をつけていて下さい。他にも、目が腫れている、鼻水が出ているなどいつもと違う症状が出ている時は、すぐに調べ自分で対処できないと感じたらすぐ病院へ行きましょう。

病院で定期健診

クチバシや爪が伸びている時は、血管がどこまで通っているかリクガメはなかなか分かりにくいので、慣れていない人は病院で切ってもらうほうが安心です。

健康なのに病院に行くことのは勿体ないと感じてしまうかもしれませんが、リクガメの健康な状態を病院に知っておいてもらえること、カルテに残してもらうことが、何かあったときの強い助けになります。

丈夫そうに見えるリクガメですが、実はある程度の大きさになるまでは体力がありません。とにかく、何か異状・異変を感じたら早めに病院にいけるようかかりつけ医を持っておきましょう。