リクガメの飼い方
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リクガメの健康に必要な栄養素

リクガメの健康に必要なのは?カルシウム、ビタミン…栄養バランスを知ろう。

甲羅を支えるカルシウムが重要

人間と同じように、リクガメも骨や甲羅を成長させるにはカルシウムが必要です。本来リクガメが生息している地域の土壌はカルシウムが豊富なので、そこに生えている野草もカルシウムやミネラルやビタミンが豊富です。

ミネラル分が豊富な土壌の野草であれば、それさえ食べていればカルシウム不足にはなりにくいのですが、人間が飼育しているリクガメが食べるのは、栽培された野菜がほとんどなため、野生の草に比べるとカルシウムやミネラルが不足しがちになってしまいます。

リンとビタミンDも重要

カルシウムが良いからといってカルシウムだけ大量に摂取すればいいわけではありません。カルシウムを効率よく吸収するためにはリンとのバランスが大切。カルシウム4~5:リン1が良いとされています。それ以上リンを摂り過ぎると骨からカルシウムが溶け出してしまって、その結果カルシウム不足に。

リクガメにカルシウム剤を与える時は、リンがバランスよく入ったものを選んで下さい。また、カルシウムの吸収に必要なビタミンDも大切。ビタミンDを作れるようになるべく日光浴をさせましょう

ビタミンとミネラルは野菜から

ビタミンやミネラルは基本的には野菜や果物から摂ります。でもやっぱり大事なのはバランス。レタス、キュウリ、キャベツなどの淡色野菜や果物ばかり食べているとビタミンAが不足します。ビタミンAが不足すると目が腫れてきたり、重症化すると結膜炎になったり。ですからリクガメも偏食はダメ

小松菜やチンゲン菜などの緑黄色野菜中心に食べさせます。野草もミネラルが豊富なので良いのですが、採取する時に除草剤がかかっていないかよく気をつけて。それでも不足しがちな時は、ビタミンやミネラルの爬虫類用サプリメントを与えますが、過剰摂取もよくないので量に注意して下さい。

与えすぎ注意、タンパク質と脂質

リクガメは草食性なので、野菜を食べていれば必要なタンパク質も脂質も補えます。タンパク質も必要かも、という人間の思い込みで与えていると、かえって過剰摂取になり甲羅がいびつになったり内臓を悪くすることも

リクガメ用のフードの中にもタンパク質が少し含まれていることもあります。フード好きなリクガには可哀想ですが、喜んで食べるからとこれも与え過ぎないように。

野菜の中でも繊維質の多いものを

野菜ばかり食べているのでまさか、という気もしますが、あんがい食物繊維が不足しがちです。野菜の中でも、植物繊維の少ない水っぽい野菜ばかり食べていると消化不良を起こして軟便や下痢がちになるんですよ。

繊維質は腸の働きを良くし、免疫力を上げる大事な栄養素のひとつ。野菜、野草、果物の中でも繊維質の多いもの、例えばキャベツ、モロヘイヤ、水菜、大根菜なんかがいですね。野草も繊維質が多いので、与え続けていくうちに軟便になりにくい、しっかりした便になるようです。