リクガメの飼い方
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アカアシガメ

湿度の高いサバンナの周辺の森林や熱帯雨林にも生息、植物食の強い雑食性のリクガメ。

アカアシガメの形態

幼少期の甲板は、黄色味を帯びており、成長が進むにつれて黒くなってきます。背甲はドーム型に盛り上がり側面がくびれ、上から見ると細長いヒョウタンの形に似ています。背甲の色は黒や暗褐色で、孵化直後からある甲板(初生甲板)は黄色や橙色です。

頭部は小さく、額を覆う鱗(額板)は大型で、その前部にある鱗(前額板)は小型で縦に分かれています。頭部や四肢の色彩は褐色や暗褐色で、頭部や前肢には赤や橙色、黄色の斑紋が入り和名の由来になっています。棲息地域により形態の違いはかなりあるようです。

属、分布、飼育環境

名称 アカアシガメ(別名:アカアシリクガメ)
ナンベイリクガメ属
分布 アルゼンチン、コロンビア、パナマ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラなど
甲長 20~50㎝
飼育環境 湿度やや高め

アカアシガメの生態

生息地では食用とされることがあります。開発や野焼き、放牧による生息地の破壊、食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少しています。ベネズエラでは商用目的の採集は法的に禁止されています。

主に飼育下繁殖個体や養殖個体が流通し、野生個体の流通は減少しています。野生個体は、輸出が規制されたためガイアナ産やスリナム産の個体が流通しています。アメリカ合衆国からも飼育下繁殖個体は流通しています。

ペットとして日本に輸入されているアカシアガメは、南米大陸の北部に分布している個体群とチェリーヘッドという名称で輸入されているブラジルやガイアナ産の個体群から多くはなります。チェリーヘッドは、比較的小型といわれています。

アカアシガメの飼育

アカアシガメは比較的人間になつきやすい人気のリクガメ。高温多湿の熱帯雨林の環境で棲息しており、日本の高温多湿の季節はとても順応しやすいのですが、低温で乾燥する季節は苦手なため、十分な配慮が必要となります。

低温で乾燥などの状態になると甲羅がぼこぼこに変形したりしてしまうこともあるので、ケージ内が乾燥しないように、常に多湿を保つことが大切になります。飼育の適温は、26~30℃を目安にします。夜間も26℃以上で管理しましょう。

本来は雑食なので肉なども好んで食べますが、野菜や野草を中心とした食事をしたほうがいいでしょう。アカアシガメの中でもチェリーヘッドは、比較的小型といわれていますが、成長に合わせて十分な飼育スペースを確保しましょう。